Ⅵ 税理士によるアフィリエイターの税務解説
収入計上時期
アフィリエイトによる収入は、収入金額が確定してから、実際に入金されるまでの間に、タイムラグが生じます。収入計上における税法の一般的な考え方は、「権利確定基準」となりますので、収入を計上する時期は、実際に入金があった月ではなく、報酬額が確定した月の収入になります。したがって、法人形態であれば期末付近の(個人形態であれば年末付近の)売上計上額に注意が必要です。
所得区分
個人形態でアフィリエイトでの収入を得ている場合、基本的には確定申告が必要になります。確定申告の際に、アフィリエイトでの収入を一時所得として申告されている方も多い様ですが、殆どの場合、継続性がある収入と考えられ、事業所得又は雑所得となります。事業所得と雑所得の区分は、明確な基準があるわけではありませんが、アフィリエイト収入だけで生活ができるくらいの収入を得ている方は、「事業所得」と捉え、事業開始の届出を提出すべきでしょう。
(参照) https://www.ishida-tax.net/open/
節税対策
アフィリエイト収入の特徴は、収入が急激に上下しやすいことと計上できる経費が限られていることが挙げられます。個人形態で事業を開始した場合でも、収入が伸びた場合には、節税対策が行いやすい法人成りを真っ先に検討すべきです。 また、必要によっては、積立型の保険などで対策することもできます。
その他、ご不明な点は、アフィリエイターに強い税理士へ、お気軽にお問合せ下さい。
(全国対応です。)